高麗人参の豆知識

高麗人参についての豆知識には、さまざまなものがありますが、その歴史について、詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
実は、この人参が強壮剤として薬物史に記載されるようになったのは、約2000年前なのです。
当時の原産地とされていたのは、韓国ではなくて中国でした。
前漢元帝時代に書かれた文献である急就章と呼ばれる書籍に記されたのが最初だとされています。

ほかにも、2000年前に書かれている漢方医書の原本ともいわれている中国の薬学書のうちの神農本草経において、すでにこちらの人参についての薬効が詳細にわたって記載されているようです。
そこには、飲めば飲むほど長生きできるとか、常に飲むべき薬だと記載されていたようです。
この時点においてそこまで詳細が記されていたということは、高麗人参の薬効が発見されて、研究されるようになった時期は、もっと以前だったということができます。
いったいどのくらい昔にこちらの薬効は発見されたのでしょうか。
それについては、誰も知る由もありませんが、非常に気になるところではあります。

それでは、日本に渡来してきたのは、一体いつ頃なのでしょうか。
実は、奈良時代にすでに中国東北部で栄えていた国である渤海国の王から、聖武天皇あてに貢物として献上されたと記録に残っているようです。
驚くべき事実ですが、739年に献上された高麗人参が、現在でも奈良にある正倉院に当時からずっと保存されているということなのです。
古き時代の歴史を物語っているといえるのではないでしょうか。

そして、1000年以上経過しても、まだ保存できているということにも驚いた人は多いのではないでしょうか。
そして、それから日本で栽培されるようになるまでに、かなりの年月が経過した後となるのですが、日本で栽培されはじめたのは、徳川吉宗の時代でした。
家康公の時代から栽培が試みられていて、8代将軍の時に、ようやく成功したのです。
それほどに時間をかけてでも手に入れたいものであったことが分かるでしょう。